【海外遠征】人生終わったかも。と思った体験

2024年07月17日
事故後、療養中の一枚
事故後、療養中の一枚

こんにちは!エアリアルの人、五十嵐晴冬です!

先日、約3週間のカナダ遠征から帰国しまして、昨日は大学のレポート作成、テスト、トレーニングを済ませてから仲の良い友人と三人で焼き肉に行ってきました。大学生活も残り僅かで寂しいという話やお互いの彼女の話などで盛り上がり、幸せなひと時を過ごすことが出来ました。付き合ってくれてありがとう。

さて、タイトルにもありますが僕は今回の遠征中、今までで一番の命の危機に瀕しておりました。結論から言うと脱水症状で救急車に乗ってきたよ。というお話です。

遠征も終盤に差し掛かり、練習日は残り2日だけだったので気合を入れて午前練習に臨みました。気を引き締めていたこともありトレーニングの調子はだいぶ良好でしたが、かなり身体に疲れがたまっており、午後のトレーニングは休んで次の日に備えることに。宿に帰りゆっくりしていたところ、だんだんと身体がだるくなり、倦怠感と気持ち悪さを覚えました。飲食物を口に入れようとすると気持ち悪くなり吐き気がしたので、何も飲まず食わずでベッドで横になっていました。

しかし体調は悪化する一方。一度吐いたらすっきりすると思いトイレで嘔吐した後、洗面台で手を洗っていると、急に両手足が痺れだしました。「お、ちょっとやばくね?」と思った瞬間、両手足の筋肉が自分の意思とは関係なく強く収縮し始め、身体のコントロールが出来なくなりました。拳を握った状態で「グ~!!」っと力が入ってしまい、手を開くことが出来なくなりました。脚にも同じことが起こり、地面に倒れこみ、立つこともできませんでした。呼吸が荒くなり、心拍数も急増、異常な発汗、体が軽く震えだし、「かなりまずいかもしれん。」と思い、助けを呼ぼうと思いました。

家には一人だったし救急車の番号は知らなかったのでコーチに連絡しようと思いましたが、スマホはリビングのソファの上に置いてあります。普段なら5秒で移動できる距離が果てしなく遠く感じました。パニックでどうにかなりそうでしたが、「こんなところで死んでたまるか!」と必死に耐え、なんとか地面を這って移動しました。ようやくスマホを発見しましたが、指が開くことができないのでドラえもんのように拳でスクリーンを操作し、何とかコーチにビデオ通話をかけました。過呼吸に加え、口にも変な力が入ってしまい、まともに話すことが出来ず「助け、て、、!!」「早、く、、来て!!」と伝えました。だがしかし!!電波不良によりこちらの声がほとんど届いていませんでした…!! もう本当に絶望です。「俺の人生ここで終わるかも」と思いましたが、もともとコーチには体調が悪いことを伝えてあったので、異常を察知してすぐにこちらに向かってくれました。

コーチを待っている間、来る前に何かできる処置はないか?と考え、サウナのために廊下に用意してあったロウリュ用の桶の水を身体に被り、少しでも体温を下げようとしました。今思えばその水を少し飲めばよかったのですが、、、まあ正常な判断なんてできません。手がドラえもんですから。

その後コーチが駆け付け、水と塩を飲ませてくれました。救急車を待つ間に身体の異常は大分収まり、壁に手をつきながら立てるレベルまで回復しました。しかし、さっきまで死にかけていたこともあり、怖かったので救急車にのって病院へ。すぐに点滴を打ってもらおうと思っていました。だがしかし。病院について二時間半が経過しても一向に呼ばれる気配がありません。事務員さんに聞くと更に二時間くらいは待つことになりそうとのこと。二時間半の間で水と糖質、塩を補給し帰れるレベルまで回復しましたし、時間も夜の12時を回りそうだったため看護師さんの許可を得て、家に帰ることにしました。念のため日本でお世話になっているお医者さんに電話をし状況を説明したところ、口で栄養を補給できるのであれば問題ないとのことでしたので、タクシーで家まで帰りぐっすり眠りました。

その後も数日間は体調不良が続きますが、無事に帰国しまして、昨日には焼き肉を食べられるレベルまで回復することが出来ました。

冗談抜きで死にかけたので、今は命のありがたみや尊さを実感しています。人は大切なものを失ってから初めてその大切さに気付くと言いますが、今回の経験では死を疑似体験をすることが出来ました。そういう意味では脱水になって良かったとも思えますが、皆さんには真似などしないことを勧めます。

生まれてから死ぬまでの間、唯一ずっと一緒にいてくれるのは自分の身体です。大切にしてあげて下さい。


五十嵐晴冬

エアリアルの人 五十嵐晴冬
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